レポート書くのに必須の文法 受動態①


1 イギリスで驚いた受動態の使い方

受動態といえば、イギリスでの日常会話で、私が驚いた表現が2つあります。

1つ目は、’Are you finished?’。
母親が、お弁当を食べている子供に言っていたのですが、直訳すると「あなたは終わられた???」なぜ受動態なのか、ビックリしてしまいました。

実は、これは文法的には、完了形(have+過去分詞)が変化した略式の用法、または形容詞のfinished、と言われています。
いずれにしても「食べ終えた?」と聞いていたのであって、受動態ではなかったんですね。

2つ目は、’I’m sorry, but it’s taken’
イギリスの映画館で、空いている席に座ったところ、その隣の席の方に言われました。

これは「すみません、(その座席は)空いていません」という意味ですが、日本語の感覚だと「ここ(友達が)座ってるので」=’My friend’s sitting here.’とか言うのかな、と思っていたので(それでも良いそうです)、少し意外でした。

けれどよく考えてみると。日本語だと(誰が)を省略しても通じますが、英語は基本的に<主語+動詞>が必要。
そのため、この文では’My friend’がないと成立しません(具体的に誰なのか言いたくない場合、’Someone’s sitting here’も可)。そこで、受動態=動作主を省略できる用法を使うのは、合理的だと思いました。

この動作主を省略できるという点から、例えば論文や報告書など、主語をIにして「私が、私が―」とは書けない文章を作る上でも、欠かせない用法です。ここでしっかりと基礎を理解しておきましょう♪

2 受動態の基礎 Part1 受動態の作り方

●受動態の作り方
<主語+be動詞(is, amなど)+過去分詞>「主語が-される」
*過去分詞とは、一般動詞の活用の1つ(例:give/原形-gave/過去形-given/過去分詞形)

動作主を入れる必要がないので、誰がしたのか①重要でない、②分からない、③明らかなので言う必要がない、場合などに使えます。

①Three issues were discussed at the meeting.
「会議では、3つの問題について話し合われた」

②My wallet was stolen yesterday.
「私の財布は昨日盗まれた」

③English is spoken in many countries.
「英語は、多くの国で話されている」(=動作主は「人々」で、‘People speak English in -‘)

*動作主を表す場合、<be動詞+過去分詞+by+動作主>。
通常の文では、動作主=主語で文頭に来ますが、動作主=文末に置くことで、動作主を強調することができます。
・The decision was made by the president.
「その決断は、社長によってなされた」

 

3 受動態の基礎 Part2 否定文や疑問文にするには

●否定文
<be動詞+not+過去分詞>「-されない」
・The meeting wasn’t held yesterday.
「会議は、昨日開かれなかった」

●疑問文
<be動詞+主語+過去分詞?>「-されますか?」
・Was the issue discussed at the meeting?
「その問題について、会議で話し合われましたか?」

<疑問詞(What, Whereなど)+be動詞+過去分詞>「-されますか?」
・Where is the meeting held?
「会議はどこで開かれますか?」

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動作主を、省略する場合も、強調したい場合も、どちらにも使える受動態は、とても便利ですね。
省略したい場合は<be動詞+過去分詞>、強調したい場合はその後に<by+動作主>をつけましょう♪